「駕籠止めしぐさ」~江戸しぐさ~
地方から江戸へ出て来て一生懸命働き、ひと財産をなすことは
当時の人々の大きな夢だったようです
しかし、江戸で成功し、駕籠(かご)に乗れるような身分になっても、
思い上がってはいけないのです
「実るほど、頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」ということわざもありますが、
駕籠にふんぞり返って目的の店などに乗り付けることは、
はしたないこととされました 少し手前で駕籠を降り、
あたかも徒歩で来たようなそぶりで店や他家を訪れたのでしょうね
この「駕籠とめしぐさ」は、豊かさをひけらかさない思いやりの心です。
威張ることは嫌われていましたし、謙虚さやつつましさこそ、
スムーズな人間関係を築くコツだったのかも知れません。
江戸しぐさ語りべ 越川禮子先生のご本を参考に描かせて頂いています
感謝
江崎真理子・FACE BOOK
関連記事